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防災コラム
新潟地震から40年
<2>被害の特徴
小木光興さん(横越町)提供
小木光興さん(横越町)提供

 日本海側で発生した地震としては、当時最大規模だった新潟地震。特徴としては、まず一つ目に液状化現象があげられます。水と砂が地中から噴き上がり、川岸町の県営アパートが倒壊=写真=、また完成後間もない昭和大橋が落下しました。
 二つ目は、大きな揺れによる重油タンク群からの発火です。火災による黒煙は本市上空を2週間以上も覆い、焼損棟は350棟、被災世帯は361世帯に及びました。
 三つ目は、津波被害が市内広域のゼロメートル地帯に及んだことで、1万283世帯が床上浸水しました。
 全体では、2338世帯の家屋が全壊(焼)し、約14万人(当時の本市の人口の約44%)が被災しました。
 人的被害を見てみると、11人の尊い命が失われたほか、重傷が16人、軽傷が109人でした。
 有感余震の回数が11日間で約90回にも及ぶ中、市民は泥水をかき分けて逃げたり、避難所での寝泊まりを強いられたり、食料や水の配給を求めて並ぶなど、恐怖と不安の日々を過ごしました。