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大好きマイタウン<9>
西川地区
祭りと米と人と

大橋豊子さん(曽根)
大橋豊子さん(曽根)

 「ピーピーヒャラヒャラ…」楽人を載せた屋台が1台、また1台。江戸時代からあったと言われる、人の背丈の2倍ほどもある傘鉾と台座の人形。古式ゆかしい行列が通る。威勢のいい掛け声とお囃子で、夜、祭りは最高潮に。皆がとにかく祭り好きなのだ。
 昔から伝わる秋祭りが終わり、稲の刈り入れが済んだころ、「越後にしかわ時代激まつり」がある。江戸時代の装いで越後善光寺からふれあい公園まで練り歩く代官献上米行列。公園では昔風の店が並び、江戸情緒が楽しめる。
 街を取り囲むように広がる豊かな田園地帯とおいしい西川米。この米ができるまでには先人の苦労、とりわけ水との壮烈な戦いがあったという。
 春霞が立つころに始まる農作業を思い、ふれあい公園と西川河岸の雪とも見間違う満開の桜の、えもいわれぬ美しさを重ねて、今は氷雨降る毎日でも、春を待つ人たちの心は温かい。