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宝物ズームアップ<22>豊栄地区
書聖弦巻松蔭

作品とコレクションで触れる松蔭の世界(豊栄博物館展示室)
作品とコレクションで触れる松蔭の世界(豊栄博物館展示室)

 豊栄地区出身の書家、弦巻松蔭(明治39年〜平成7年)は、書一筋に国際的に活躍しました。
 その作品は豪快でスケールの大きい中に、しゃれっ気やユーモアが同居するという不思議な魅力にあふれています。
 松蔭の座右の銘は「膽大心小」で、肝っ玉が太いと同時に心細やかな優しさを信条としました。作品からは「書は人なり」を実践した松蔭の書芸術の神髄がにじみ出ています。
 豊栄博物館では、作品とともに、松蔭が収集した多岐にわたるコレクションの中から筆、硯、郷土玩具やミニチュア玩具など歴史や風土の香りあふれるものを紹介しています。
 作品制作では常に一字一涙の苦しさと対峙していましたが、コレクションに触れ、鑑賞することで心を豊かにし、創作活動の糧としていました。
 さまざまなモノに囲まれた松蔭の世界をぜひご覧ください。
 来年は生誕100周年を迎え、盛大に記念事業を行う予定です。
開館時間 午前9時〜午後5時
※月曜休館(祝日の場合翌日)
問い合わせ 豊栄博物館(電話386・1081)へ