春は異動の季節。賃貸住宅退去時の敷金返還に際し、原状回復などの費用について、トラブルが多く発生しています。
◆トラブル回避のために
<1>退去時に、原状回復の費用請求を受けたときは見積もりをもらい、請求額が多すぎるなど納得出来ない場合は、よく話し合う
<2>入居前に契約書をよく読み、説明を受けて確認してから契約する
<3>入居時には、借主貸主双方が立ち会って現況を確認し、「入居・退去時のチェックリスト」を作成する。部屋の現況写真を撮っておくと良い
◆借主負担と貸主負担
借主は、住宅を原状回復して退去しなければなりません。これは完全に入居時の状態に戻すということではなく、借主が誤って汚したり故意に壁などを変形した場合は、借主が元に戻す責任を負うということです。
普通の使用での自然劣化は、貸主が負担するべきと考えられます=表=。
◆話し合いで解決できない時に
少額訴訟や民事調停を利用すると良いでしょう。
問い合わせ先 市消費生活センター(相談専用電話228・8100)、県宅地建物取引業協会市支部(電話247・0105、第2木曜午後1時〜4時に窓口相談も開催)
貸主負担 |
借主負担 |
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次の入居者確保のために行う化粧直しやグレードアップ |
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畳の裏返し・表替え |
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台所・トイレなどの消毒 |
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浴槽などの取り替えなど |
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通常の消耗など |
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家具による床・カーペットのへこみ |
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畳の変色、フローリングの色落ち、クロスの変色、画びょうの穴 |
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タバコのヤニ |
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冷蔵庫などの後部壁面の黒ずみ |
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エアコン設置による壁のビス穴 |
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地震で破損したガラス |
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設備機器の故障・使用不能 |
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管理不良など |
通常の使用をしなかったもの |
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飲み物をこぼしたカーペットのしみ |
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台所の油汚れ |
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結露によるカビ・しみ |
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クーラーからの水漏れによる壁の腐食 |
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冷蔵庫の下のサビ跡 |
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ガスコンロ置き場、換気扇などの油汚れ |
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風呂、トイレ、洗面台などの水垢、カビ |
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壁の釘穴 |
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クーラー(借主所有)からの水漏れによる壁の腐食 |
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天井に直接つけた照明器具の跡 |
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ペットがつけた柱などの傷 |
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日常の不適切な手入れや用法違反により設備を壊したもの |
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※「住宅賃貸借(借家)契約の手引き」(財団法人不動産適正取引推進機構)から抜粋 |