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坂口安吾の遺品 市へ寄贈
自筆原稿や手紙など1600点
感謝状を受け取る坂口綱男さん(右)
感謝状を受け取る坂口綱男さん(右)

 「白痴」「堕落論」などで文学界に足跡を残した、本市の作家・坂口安吾の長男・坂口綱男さんが、安吾の自筆原稿など遺品約1600点を本市へ寄贈しました。これを受けて、2月18日に篠田市長から坂口綱男さんへ感謝状を贈呈しました。
 遺品は東京都内の坂口家に保管されていた安吾ゆかりの品々で、貴重な自筆原稿や手紙・書簡、色紙、蔵書類、日用品などが含まれています。
 寄贈された原稿は「カンゾー先生」として映画化もされた「肝臓先生」のほか、「勝負師」「火」など20点。そのほか、蔵書1300点やノート類150点、尾崎士郎や松本清張と交わした手紙や万年筆、野球バットなどもあります。
 坂口さんは「父の生誕の地である新潟市で遺品を保管し、文化振興に役立ててほしい」と話しました。
 今後、寄贈品の整理調査を進めながら、インターネット上で「デジタルミュージアム」として公開するとともに、講演会・展覧会などにも積極的に活用していきます。
問い合わせ 文化振興課(電話内線2155)へ