◆日本舞踊市山流 市無形文化財に指定
保持者は七十郎さん・七十世さん
市の重要な伝承文化を後世に伝えるため、7月16日に、日本舞踊市山流を市無形文化財に指定し、現宗家の六代目市山七十郎さんと現家元の四世市山七十世さんを日本舞踊市山流を体現する保持者に認定しました。
市無形文化財は、日本舞踊市山流が第1号となります。
市山流は、18世紀半ばに大阪で誕生した日本舞踊の流派。市山流は、女形を得意とし天明期(1780年ころ)の歌舞伎界をリードした、三代目瀬川菊之丞といったような、著名な役者も多く輩出しています。
文化のらん熟期といわれる、文化・文政期(1800年〜1830年ころ)に江戸で活躍した市山七十郎は、「越後獅子」や「浅妻船」など、現在でも名曲として伝承されている演目の振り付けを行いました。
市山流は、幕末期に三代目市山七十郎によって新潟に伝えられ、明治初期には、四代目市山七十世が新潟を根拠地として、舞踊の指導を開始。四代目以降、市山流は女性舞踊家によって継承されています。
歴代の市山流の師匠は、芸妓衆・役者衆の指導を行い、さまざまな舞踊会を開催。現宗家の七十郎さんは、古町芸妓が総出演する「ふるまち新潟をどり」を企画・構成するなど、新潟の花柳界や文化の発展に大きな足跡を残しています。
地方に日本舞踊流派の宗家があり、その地で120年以上の歴史を刻んできた流派は、全国でもほかに例が無く、極めて珍しいものです。また、市山流の舞踊は、芸術性が高く、舞踊家や舞踊評論家の間でも高い評価を得ています。
問い合わせ 歴史文化課(Tel.内線2252)へ
◆日本海にぎわい・交流海道ネットワーク
講演会を開催
日本海沿岸の全国113の自治体が港を核に地域連携を図る「日本海にぎわい・交流海道ネットワーク」では、講演会を開催します。
日時 7月30日午後2時45分〜4時50分
会場 朱鷺メッセ4階・マリンホール
内容 「日本海の沿岸交流について考える」長谷川義明(前新潟市長)、「北前船が運んだ民謡『ハイヤ節』『おけさ節』」亀川純一(郷土史研究グループ「古志の会」代表)
申し込み 当日直接会場へ
問い合わせ 港湾空港課(Tel.内線2853)へ
◆りゅーとぴあ
9月30日に「文楽」
情感豊かな人形の所作
浄瑠璃と三味線に合わせて人形を操る、日本固有の人形劇「文楽」。情を語る芸ともいわれる文楽の、人間を超えた情感豊かな人形の所作をお楽しみください。
昼の部では、「本能寺の変」における謀反が生み出した光秀と家族の苦悩と悲劇を描いた「絵本太功記」の夕顔棚の段・尼ケ崎の段と「釣女」を披露。今回の「絵本太功記」は大変珍しいことに、三世桐竹勘十郎の襲名披露の演目です。
夜の部では、たった2歳の子どもが家督を継いだ仙台藩伊達家での権力闘争を題材とし、陰謀から気丈に若君を守る女性を描いた「伽羅先代萩」の竹の間の段・御殿の段を上演します。
開演 9月30日(昼) 午後2時(夜) 午後6時半
会場 劇場
チケット S席3000円、A席2500円、昼夜S席セット券5000円 ※8月2日から同館チケット専用ダイヤル(Tel.224・5521)と主なプレイガイドで発売
◆衛生試験所
こども科学教室
白衣を着て体験学習
衛生試験所では、小学5・6年生を対象に「こども科学教室」を開催します。
同教室は、科学への興味を深め、身の回りの衛生や環境に関心を持ってもらおうと毎年開催しているもの。衛生試験所の検査室や測定機器を見学するほか、体験学習として微生物・水質・食品・大気の4コースを用意しています=表=。
衛生試験所とは、皆さんが健康的に生活できるように、保健予防のための臨床検査や食中毒の原因菌検査、食品の理化学検査などを行っている施設。そのほか、より良い環境づくりのために、排水や河川水の水環境検査、工場や自動車から排出される物質の大気環境検査なども実施しています。
夏休みの一日、白衣を着て体験学習に参加してみませんか。
日時 8月21・22日午後1時半〜4時
※両日とも同じ内容
対象 小学5・6年生
申し込み 衛生試験所(Tel.231・1231)へ
コース |
内容 |
対象 |
微生物〜のぞいてみよう!ミクロの世界 |
顕微鏡で身の回りの微生物や食中毒菌などを観察 |
各コース |
水質〜水質検査をやってみよう・川の生き物を調べよう |
川の水の水質検査と水生生物の観察 |
各日先着10人 |
食品〜野菜を使った紙づくり |
身近な野菜の葉や皮で紙つくり |
各日先着6人 |
大気〜いろいろなにおいを体験し好きな香りを作ってみよう |
におい当てクイズと香水つくり |
各日先着15人 |
◆にいがた歴史塾
初心者のための古文書解読講座
文字の読み方などを学ぶ
本市の歴史や文化に親しみ、学んでもらう「にいがた歴史塾」の一環として、「初心者のための古文書解読講座」を開催します。
同講座は、昨年まで郷土資料館の講座として実施していたもの。「安永五年信濃川中州訴訟の関係資料」「新潟町移転関係資料」「異船渡来之節心得書」など、バラエティに富んだ10種類の古文書をテキストとして使用し、文字の読み方から、文書の歴史的な背景までを紹介します。
期日 8月27日、9月2・10・24・30日
時間 午後6時〜8時
会場 中央公民館
定員 120人
申し込み 8月11日(必着)までに往復はがきに住所、氏名、電話番号、年齢を記入し、〒951・8550、歴史文化課(Tel.内線2258)へ
※応募多数の場合抽選
◆写真誌「美しい新潟」
バックナンバーを差し上げます
創刊号から最終19号までのうち、15・16号を除いて多少の残部があります。希望者にお分けしますので、電話で申し込んでください。各号とも無くなり次第終了します。
申し込み 広報課(Tel.内線2142)へ
◆家庭園芸
ヒガンバナ・ネリネの植え付け
秋の彼岸ころに花が咲くヒガンバナは、8月上旬までが球根の植え付け適期です。同じヒガンバナ科で花色や品種が豊富で最近人気のネリネは、9月上旬ころまでに植え付けると10月から11月上旬に花が咲きます。
鉢植えの場合は、赤玉土、腐葉土、川砂の等配合に緩効性肥料を少量混ぜ合せた用土で植え付けます。花壇や庭植えの場合は、3・4年は植え替えせずに楽しめます。落葉樹の下などで水はけが良い場所に植えると良いでしょう。
植え付けは、深植えに注意して、球根の高さの2倍の深さの場所に、10センチ程度の間隔に植え付けましょう。また、何球かまとめて植え付けると一段と見栄えしますので、お試しください。
植え付け後は地温が高くならないよう日よけで調節するなど注意が必要です。
問い合わせ 園芸センター(Tel.286・1034)へ
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