◆新市民病院の基本設計まとまる
あす7日から模型・透視図などを展示
平成19年秋の開院を目指し、現行の医療体制をさらに充実させて、鳥屋野潟南部(鐘木)に移転新築する市民病院の基本設計が、このほどまとまりました。新病院の基本設計の模型・透視図などを、あす7日から7月11日までの間、市役所本館1階市民ホールで展示します。
新病院は、療養環境の向上を図り、現在の約2倍の駐車場スペースを確保するなど、患者とその家族が利用しやすい病院を目指して整備します。
建物は、地震の揺れを和らげるなど、安全性に配慮した構造になっており、延べ床面積は約5万平方メートル。円形を基調とした地上10階建ての建物は、鳥屋野潟周辺の水辺の景観に調和したものとなります。
病床数は全部で660床。患者のプライバシーにも配慮し、個室を現在の37室から165室へと大幅に増加するほか、外来診察室・処置室を防音仕様とするなど個室化します。
診療機能では、救命救急・循環器病・脳卒中センターを拡充。母子ともに一貫した医療を行うため、新生児医療センターと産科を再編し、周産期母子医療センターを新設します。また、プレイルームや院内学級などを配置した、子ども専用病棟を整備します。
外来の待ち時間の解消に向け、予約システムの構築や会計システムの自動化などを図るほか、電子カルテも導入します。
今後は、今年度中により詳細な実施設計を策定します。
問い合わせ 市民病院事務局新病院建設課(Tel.241・5151)へ
SARS対策
SARS(重症急性呼吸器症候群)対策として、二次感染を防止するために、全身用・上半身用の陰圧式患者移送装置や防護服、消毒液などを購入しました。移送装置は、全身用を市民病院、上半身用を東・西消防署に1台ずつ配置します。
また、市民病院には感染症外来診察室を、衛生試験所にはウイルス検査のための細胞培養室「クリーンルーム」を整備していきます。
6月19日には、市民病院で患者の収容・移送訓練を実施するなど、万が一の場合に備え、予防対策に努めています。
問い合わせ 保健所総務課(Tel.内線3614)へ
◆7月9日に国家要望
拉致問題関連など32項目
北朝鮮による拉致問題関連の要望と平成16年度の国家予算への要望をまとめ、7月9日に各省庁への要望活動を行います。
■拉致問題関連(2項目)
北朝鮮による拉致事件の徹底解明、保安上問題のある外国船舶および不良外国船舶に対する法規制等
■国の予算関連(30項目)
▽政令指定都市実現に向けたまちづくり
政令指定都市を目指した広域合併への支援、道路整備の推進、新潟都市圏幹線道路網の整備支援、高速自動車国道の事業推進、地域高規格道路の整備推進と計画推進、一般国道の整備推進、新潟駅付近連続立体交差事業の促進、新潟駅南口第二地区市街地再開発事業の促進、特定重要港湾新潟港の整備、新潟空港の整備と周辺環境対策事業の促進、新潟空港および新潟港におけるC・I・Q体制の整備、新潟大学の充実、新潟第2地方合同庁舎の整備促進
▽安心・安全なまちづくり
大河津分水改修の推進、治水事業、新潟海岸の侵食対策、新潟港海岸の整備、公営住宅建設事業の促進、下水道事業の整備促進、市民病院移転新築事業の促進、小規模多機能施設に対する助成制度創設、知的障害者更生施設「太陽の村」の増築事業の促進
▽水と緑に恵まれたまちづくり
道路事業の促進、街路事業の促進、住宅宅地関連公共施設等総合整備事業の促進、鳥屋野潟総合整備事業の促進、公園等整備事業の促進
▽「食の新潟」を支える基盤づくり
農業農村整備事業、中央卸売市場の新設市場(総合卸売センター)整備の促進、漂砂海岸における航路維持費用の助成制度創設
◆雇用創出に向け意見交換
総合戦略会議 初会合
雇用創出・産業活性化総合戦略会議(座長・江村 三新潟経済同友会筆頭代表幹事)の初会合が6月17日に開かれました=写真=。
これは、雇用の創出と産業の活性化という課題について、新潟の総力を挙げて取り組もうと新たに設置したもの。会合には、篠田市長のほか、産業界、大学などから12人の委員が集まり、活発に意見を交わしました。
冒頭、篠田市長は、「雇用創出について思いつくものをどんどん出してほしい。できることは年度中でも補正予算で対応していきたい」とあいさつしました。
委員からは、「食をキーワードにした産業の活性化」「起業・創業風土の醸成」「アジア企業の誘致など国際的な視点での展開」などの意見が出されました。
また、今回の会合では、コンベンション関連産業の育成などを検討する専門部会を設置することが決まりました。
次回は9月9日に行う予定で、市民向けのシンポジウムなどを含めた開催を計画しています。
問い合わせ 産業企画課(Tel.内線2517)へ
◆新潟まつり
市民協賛募集
「新潟まつり」が8月7日から9日にかけて行われます。新潟の夏を代表するこのイベントをさらに盛り上げていこうと、市民の皆さんから協賛金を募っています。
市民協賛者のうち希望する人は、花火大会を市陸上競技場メインスタンドで観覧できます。
応募対象 本市在住・在勤・在学の人(企業・事業所などは除く)
協賛金額 1口3000円
応募方法 7月15日までに郵便振替で送金してください。市内の郵便局に振込用紙があります。
花火大会の観覧 市民協賛1口につき5人まで入場できます。入場時に郵便振替の領収書の提示が必要です(全席自由、入場開始は午後6時から、駐車場は利用できません)。
問い合わせ 観光物産課(Tel.内線2512)へ
◆ムッシューあきらくんの合併あらかると
<8>地域審議会
今回は地域審議会についてです。
地域審議会は、合併後の行政運営について、市長の諮問に応じて審議をしたり、必要に応じて意見を述べたりすることができる附属機関です。旧市町村の区域ごとに設置することができ、二つの旧市町村の区域を合わせて置くことや、一つの旧市町村の区域を分割して複数の区域に設置することはできません。
新潟地域の場合、任意の合併協議会で、「新潟市を除く12市町村に設置する」ことで合意しました。
審議会を設置する期間や構成員の定数・任期・任免など具体的な事柄は、今後の話し合いで決定します。
合併により行政区域が広がっても、地域の実情に応じたまちづくりを進めることができるように、こうした制度が設けられています。
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