市報にいがた
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インターネットでお届けする「市報にいがた」 / 平成15年4月6日 第1884号

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    1884号4面

◆市美術館
 “モンゴル近代絵画展”を開催
 約100点の近・現代絵画を紹介

 4月11日から、市美術館で「モンゴル近代絵画展」を開催します。
 遊牧生活を基盤としてきたモンゴル民族は、13世紀に世界帝国を築き上げました。大帝国の崩壊後、清朝や旧ソビエト連邦の強い影響を受けますが、1990年代から民主化の道を歩み始め、現在は新たな時代を迎えています。
 こうした歴史の変転を重ねながら、過酷な自然の中で育まれてきたモンゴル人の美意識。自然とともに生きてきた彼らが造り出す絵画作品の数々は、どこか不思議な懐かしさを感じさせ、日本人の共感も呼ぶものです。
 日本とモンゴルの外交関係樹立30周年を記念して行われる同展では、モンゴル国立近代美術館、サナバザル美術館などの所蔵作品を中心に、43作家約100点の近・現代絵画を展示。モンゴル近代美術の流れを紹介します。
日時 4月11日〜5月11日午前9時半〜午後6時(月曜休館。4月28日、5月5日は開館。4月11日は午前11時から)
観覧料 一般800円(600円)、高校・大学生600円(400円)、小・中学生400円(250円) ※カッコ内は前売り料金
問い合わせ 同館(Tel.223・1622)へ
■ビデオ上映会「四季・遊牧――ツェルゲルの人々」
期日 第1部…4月12日、第2部…4月19日、第3部…4月26日
時間 午後1時半から
定員 各日先着100人
■作品鑑賞会
日時 毎週日曜午後2時から(5月4日を除く。4月27日は手話通訳あり)
申し込み いずれも当日直接同館へ


◆協力会に参加してみませんか
 気軽に美術を親しむ場

 「市美術館協力会」は、気軽に美術と親しむ場として平成7年に発足しました。現在、子どもから大人まで、市内外を問わず287人が会員として参加しています。
 会員になると、同館の展覧会や講座などの情報がいち早く入手できるほか、県内外の美術館を訪れる研修旅行・講座、展覧会オープン時に作家を迎えて語り合う、ふれあいパーティーなどにも参加できます。
 また、会員の中から希望者を募りボランティア活動も行っています。広報活動、こども講座の補助、企画展の物品販売、資料整理、常設展の解説などの活動があり、可能な範囲で参加協力しています。
年会費 一般会員1000円、ジュニア会員(小・中学生、高校生)500円
申し込み 同館(Tel.223・1622)へ

 市美術館の
   開館時間が変更

 4月から、市美術館の開館時間が変わりました。
新しい開館時間 午前9時半〜午後6時


◆包括外部監査の報告まとまる
 未収金の整理・回収を監査

 包括外部監査の結果報告がまとまり、3月19日に監査人(今井誠弁護士)が篠田市長に報告書を提出しました。
 今回の監査の対象は、平成13年度末を基準とした市税、負担金、貸付金など各種未収金の整理・回収・管理についてです。
 報告書では、法令違反や不適正な処理などは認められなかったが、未収金の整理台帳の記載項目・記載内容が一部不足していたり、現在の滞納額が把握されていないものがあるなど、いくつかの検討課題があるという指摘がありました。
 また、報告書に添えて提出された意見として、<1>各課を横断した「整理・回収センター」(仮称)を設置する<2>法律や規則を厳格に順守し、社会規範などに即した行動を取るべく、コンプライアンス(法令順守)体制を確立する――などの提言がありました。
 包括外部監査は、市の監査機能をさらに充実・強化しようと、11年度から外部の第三者に委託して実施しているもの。財務・経営にかかわる事業の管理について、年度ごとにテーマを決めて行われています。
 報告書は、市政情報案内室(市役所本館4階)で閲覧できます。そのほか、市のホームページにも掲載する予定です。
問い合わせ 総務課(Tel.内線2112)へ


◆大堀幹線の緑化整備
 地元住民がパンジーを植栽

 大堀幹線(市道小針坂井線)で、地元住民による緑化整備が進められています。
 3月23日には、歩道に色とりどりのパンジーを植え、まちを華やかに彩りました=写真=。
 この植栽活動は、地域を明るく住みよくしたいとの思いから、地域住民が主体となって実施したもの。参加した坂井輪地区の住民約50人は、新たに供用開始となった歩道に、丁寧に花を植えていきました。
 植栽を終えて小林儀勇さん(寺尾東1)は、「みんなの力できれいにしていくことは、素晴らしい活動だと思います。通学道路でもあるので、子どもたちにも花を見てさわやかな気持ちになってほしい」と話していました。


◆市長随想
 ひこうき雲〔3〕
 裏日本を超えて

 日本海側に住む一人として、「裏日本」という言葉に出会うと、つい身構えてしまいます。
 裏日本は本来地理用語として、19世紀末に登場しました。それ以前は日本海側を「内日本」、太平洋側を「外日本」と呼んでいたそうです。東京に首都を置いた明治政府は「外」という言葉を嫌って「表日本」を自称したのでしょうか。
 地理用語だった裏日本は、次第に社会的・経済的格差の概念を込めた言葉として20世紀に定着します。30年ほど前から公式の場ではほとんど使われなくなりますが、裏日本のイメージはいまも生きています。
 20世紀末、裏日本に新しい視点で脚光を当てたのが、新潟大学教授の古厩忠夫(ふるまや・ただお)さんでした。平成9年に出版された著作「裏日本」(岩波新書)は新潟のベストセラーとなりました。古厩さんは「日本海側からヒト、モノが吸い上げられ、太平洋側にインフラ整備として投資された。裏と表は意識的に作り上げられた」と主張しました。
 新潟は「裏からの脱出」を対岸にかけます。戦前の新潟は「日本海湖水時代」を掲げ、朝鮮半島北部の港に新潟との航路を設けます。新潟港は活性化しましたが、敗戦により新潟拠点化の取り組みは瓦解します。
 「大陸侵略はもう一つの裏をつくる取り組みだったのではないか」と古厩さんは指摘し、「これからの対岸交流は裏・表の価値を超えるものにしなければ。その取り組みを新潟から始めることが裏日本からの脱却につながる」と助言してくれました。
 北朝鮮の核開発疑惑がクローズアップされる中、2月末に古厩さんは61歳で亡くなりました。北東アジアの将来を考えるとき、「裏」とさせられた痛みの分かる新潟の役割は小さくないと思っています。新潟にさまざまな指針を与えてくれた古厩さんのご冥福を祈りながら、対岸とのパイプ役を新潟が果たしていきたいと思います。

篠田 昭


    おしらせ(1884号4面)

市美術館 美術講座
時代をつくった作家たち5〜土田麦僊

日時 4月18・25日午後2時から
定員 100人 参加費 500円
申し込み 4月12日(必着)までに往復はがきに講座名、住所、氏名、電話番号、年齢を記入し、〒951-8556、同館(Tel.223-1622)へ ※応募多数の場合抽選


少年少女発明クラブ参加者募集

日時 4月〜来年1月の原則として第1・3土曜午後2時〜4時半
会場 大畑少年センター
対象 小学2年〜中学2年生30人
参加費 4,000円程度
申し込み 4月14日(必着)までに往復はがきに住所、氏名、電話番号、学校名・学年、保護者名を記入し、〒951-8152、信濃町21-7、同クラブ事務局(牛木・染川国際特許事務所内Tel.232-0161)へ


こども創作活動館

申し込み A.は当日直接同館へ、B.は同館(Tel.279-2113)へ ※月曜休館。幼児は保護者同伴
A.親子リズム(手遊び、リズム遊び)
日時 毎週木曜午前10時半〜11時
対象 未就園児と保護者
A.ミニシアター〜絵本の読み聞かせ
日時 4月12・18日午前11時〜同30分
対象 幼児以上
B.ステンシルのミニバッグ
日時 4月20日午後1時半〜3時
対象 小学生以上先着12人
参加費 300円


石山地区公民館
フォークダンス初心者講習会

日時 4月16日〜5月14日毎週水曜午前9時半〜11時 定員 先着20人
参加費 500円
申し込み 同館(Tel.286-5631)へ


西地区公民館 まなび屋

日時 4月17日〜来年3月11日毎週木曜<1>午後5時〜7時10分<2>午後6時半〜8時25分 
対象 6歳〜15歳<1>先着3人<2>先着10人
申し込み 同館(Tel.261-0031)へ
※4月12日に同館で説明会を開催


鳥屋野地区公民館 山と花の講座

日時 4月22日〜6月3日午前10時〜正午(火曜全6回) 対象 成人先着30人
申し込み 同館(Tel.285-2371)へ
※現地研修あり


叙情歌を歌う

日時 4月23日〜7月9日午後1時〜3時(水曜全10回) 会場 両川公民館
内容 この道、四季の歌、ローレライ、ほか 対象 高齢者先着20人
申し込み 曽野木地区公民館(Tel.280-6810)へ


東地区公民館

申し込み A.は当日直接会場へ、B.は4月21日(必着)までに、住所、氏名、電話番号、保育希望者は子どもの氏名(ふりがな)・月齢を記入し、90円切手を張った返信用封筒を同封の上、〒950-0083、蒲原町7-1、同館(Tel.241-4119)へ ※保育あり。応募多数の場合抽選
A.子育ての情報交換・親子交流
対象 未就園児と保護者

期日 時間 事業名 会場
4/7・14・21・28 午前10時〜午後2時 子育てサロン 東地区公民館
4/9・16・23・30 午前10時〜正午 共育ひろば 大形公民館
4/15 木戸っこくらぶ 木戸公民館

B.幼児家庭教育セミナー
日時 5月9日〜7月11日午前10時〜正午(金・日曜全10回)
内容 幼児期の基本的な生活習慣、親としての接し方
対象 1歳〜3歳児の親30人


広報テレビ さわやか新潟(BSN 第1土曜11:00〜11:30)※手話通訳付き 新潟市政ニュース(NST 毎週日曜8:55〜9:00) すこやか新潟(TeNY 毎週日曜11:25〜11:30)※手話通訳付き にいがた子どもの広場(NT21 毎週日曜17:55〜18:00)


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